永遠の【仮】〜勇氣凛々海の色〜

水中に目覚めた、水どう好きな道産子の日常。

ブリッジ オブ スパイ

タイトルまんまですが、『ブリッジ オブ スパイ』を観てきました。

米ソ冷戦時代の本当にあった事を映画にした作品。

立派な戦争映画ですが、戦地でのアクション的なものではなく、スパイと、その身柄の交換、そのために奔走する1人のアメリカ人弁護士のお話。

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ソ連のスパイとして逮捕された男の弁護を依頼された有能な弁護士ジムが、スパイ疑惑のアベルとコミュニケーションを取るうちに、お互い敬意と友情を抱き始める…。

時代が時代だけに、敵国のスパイの弁護をするリスクは尋常でなく、自宅を狙撃されたり、見知らぬ大勢に睨み取り囲まれたり、自分の命のみならず家族や所属する事務所までが危険に晒されていくのです。

それでも、アベルから「不屈の男」と言われたジムは、全てに平等であろうと自分の武器で戦っていく。

そして、この弁護を受けたばかりに、後々、もっと危険な役目を請け負うことになるんですが、こういう内容なので笑うようなシーンはほとんどありません。

むしろ、ベルリンの壁が作られていく経緯や、東と西の違い、それぞれが正しいとしての行動が誰かを追いつめていく様は、そのシーン自体は作り物でも、現実にあったことなんだなぁ…と。

派手派手なアクションは一切ないのに、ひしひしと感じる緊迫感。

命懸けの緊迫感。

特にトム・ハンクスのちょっと泣きそうなのかな?と思うような考えている表情と目の色。

彼は、インタビューで実在したジムと自分は似てないと言っていたようですが、本物のジムの写真を見ると、いやいやなかなかに似ているのでは?なんて思ったり。

トム・ハンクスが似てないと言ったのは、言動とか性格的な意味合いかもしれませんけど。

しかし、それ以上にアベル役のマーク・ライランスのそっくり具合には、「うわ…」と、なりました。

ちょっと神経質そうな眼差しも含め、「うわ…」でした。


トム・ハンクスが演じたジム弁護士は、このスパイ交換の後、キューバの捕虜となった1000人以上の人々を解放に導いた人物でもあるとか。

カストロとの交渉を繰り返し、信頼を得て、最終的には9700人を超える人々を救出したというのに、公にはできない案件なために全てが終わるまでは身近な人たちはそれを知らなかったというのだから。

家族の命を危険に晒す夫を持った妻、および父を持った子供たちとの距離感も描かれていて、その葛藤も観ていて辛い。

奥さんや子供たちの氣持ちもわかるようで。

良作ですが、友達を誘って…とか、カップルで…とか、家族で…っていう風にすすめられない作品かな、と。

ほんのりとでも時代背景をわかっていないと、またわかりにくいかもです。