永遠の【仮】〜勇氣凛々海の色〜

水中に目覚めた、水どう好きな道産子の日常。https://letterpot.otogimachi.jp/users/19425

クリスタルの奇跡

リゾートホテル内テナントのスパサロンで働いているのですが、当スパには少し変わった内容のコースがあります。

 

かなりスピリチュアル寄りというか、マッサージトリートメントというより、エネルギーワークというか。

 

施術スタート時にチベタンボウルなるモノを鳴らすのですが、このチベタンボウルが出す倍音が脳内に癒し効果を出すんだとか。

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巨大な鈴(りん)のようにも見えなくもないですが、カーンと叩いたら、その音が消えてしまう前に縁をクルクル、バチを密着させつつ、かといってチカラは入れないようにクルクルするとワァーン、ワァーーーンと音が大きく広がっていく…というもの。

 

クリスタルボウルの方が少し認知度が高いでしょうか。

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大きさで音色が変わるので、いくつも並べて演奏する方もいます。

 

そして、ゲストはクリスタルを握ったまま施術を受けるのです。

 

このクリスタル、使用後は海塩を溶かしたお水に浸し、一晩置いたら海水の入った箱に入れて休ませておきます。

 

その海水の入った箱の水換えと同時に、休んでいるクリスタルを海に連れて行って網に入れ、海水へと浸します。

 

そうして浄化して、また施術で使う…という。

 

 

この海水へ浸けるのは予約状況によるので不定期ですけども、割とちゃんとやっています。

 

新人さんが入店すると、覚えなくてはいけない事柄として、適度なタイミングで一緒に行って。

 

当スパで使っているのは、ヒマラヤクリスタルという、ほかの産地のものより浄化力が高いと言われているもので、かつ、宝飾品のようにやたら研磨しないという特徴があるのだとか。

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こんな感じで、クラック(亀裂)があったり、ボコボコしている面もまあまあ。

 

なかなか良いお値段がするそうで、かつて、スタッフが海に落としてしまった時、当時のマネージャーは「あっ…◯万円が?!」と思ってしまったとのこと。

 

先月から配属されてきた新人さんと、予約も少ないし、海水入りの箱の中も汚れて、海水も減ってきているから…と、ホテル前にあるビーチへ。

 

「落とさないように氣をつけて」と、網に入れたクリスタルを海へ浸してもらいました。

 

その間に箱をキレイにして新たな砂と海水をセット。

 

意外と波があって、ちょっとバシャーン!!って制服濡れたけど、まあ、いっかって。

 

浄化されたであろうクリスタルを箱に入れ直していた、その時。

 

掴んだクリスタルが箱の縁に当たって、ポチャン。

 

……あ。

 

……落と…した。

 

ついさっき、「落とさないように氣をつけて」って言った張本人が、落とした!!!

 

慌てて目を凝らすも、ユラユラと常に動いている海水越しでは、いくら透明度の高い宮古島の海でも何がどこやら。

 

このへんのはず!!という場所を網で探そうとするも、思ったより深くて網の先は、ひたすら海水の中。

 

…お、落とした…。

 

落としてもた…。

 

やってもーーたーーー!!!

 

新人さんに慰められ、かつ励まされながらスタッフルームに帰って報告。

 

「ええっ?!」

 

と、サブマネージャー、愕然。

 

その時点、15時過ぎ。

 

調べてみるとこの日の満潮時間で、夕方、日が沈む前に少しは潮が引くだろうから、もう一度、探してみよう…と、夕方に再度、海へ。

 

今度は3人で、網も3本。

 

フル装備。

 

すれ違うホテルのゲストさん達から「あら、お魚でも獲るの?」などと言われ、「クリスタル拾いです」とも言えず。

 

曖昧に笑って、「お魚じゃないでーす」とか。

 

白いチュニックタイプの制服着た人が捕虫網みたいなの持ってゾロゾロ歩いてんですから、そりゃ奇妙。

 

既にロープの張られた桟橋へ上がって、「この辺で落としたんです」と、雁首並べて海中を覗き込み。

 

ワタシ達の謎めいた行動につられたゲストが同じようにロープをくぐって桟橋へ上がって来てしまったのを「一般の方はこの時間は上がれません」と降りてもらうよう促すも、どう見てもレジャー関連ではないスタッフが桟橋に、白いチュニックで這いつくばって網を突っ込んでるんですから納得のいくはずもなく、なんとも表現しがたいお顔で。

 

 

先程よりいくらか水位は下がっていたものの、やはりユラユラと動き続ける海面から透明な落し物を見つけるのは困難の極み。

 

「箱メガネがあれば見えそう!」

「あー、たしかに!」

と、網を動かしては、それらしく見える物を掬うワタシ達。

 

この場合の箱メガネとは、小学生の長期休みに作られる確率が高いヤツではなくて。

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こんなカタチで。

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こんな風に使うとレンズ効果で海中がクッキリハッキリ見えるというステキアイテムです。

 

「レジャーさん、レンタルしてたりしてないですかね?」

「ていうか、貸してくれるかな?」

と、網を動かしては、それらしく見える物を掬うワタシ達。

 

「いっそ潜りたい!潜って探したい!」

「いや、リアルに潜ってじゃないとこれダメかも!意外と深いし!」

と、網を動かしては、それらしく見える物を掬うワタシ達。

 

しかし、サンゴのカケラだったり、単なる石だったり、砂しか入ってなかったり。

 

「もう流されて、ここらへんにはないのかも?」

「砂に埋まっちゃってたら、どうにもならなくない?絶対、見えないよ!」

と、網を動かしては、それらしく見える物を掬うワタシ達。

 

掬っても、掬っても…。

 

そんなことを、かれこれ30分近くもやっていたでしょうか。

 

日が沈んでしまいました。

 

「さすがに明日じゃ無理だろうし…諦めるか」

と、サブマネージャー。

 

「もうエネルギーの限界が来て、自然に帰りたかったんちゃいます?」と、同行してくれた大阪出身の後輩スタッフ。

 

「……」

 

桟橋に這いつくばったサブマネージャーが、網で海底をかき混ぜながら「こんな無作為にやってても見つかるわけないよねぇ」。

 

「それで掬えたら、宝くじよりすごいんじゃないですか」と言いながら、彼女と同じ姿勢で網を水中に入れていたワタシの目に、一瞬、クリスタル特有の尖ったカタチが見えたような、見えてないような。

 

それを砂ごと掬い上げた時、サブマネージャーは「そうだよねぇ…」と落胆の返答。

 

「……掬えました」

 

「…ええっ?!」

 

なんと、白い砂に半分埋まるように落としたクリスタルが。

 

「うそやん!!めっちゃ、すごい!!え?ヤバない?めっちゃ、すごい!!奇跡やん!!」と、後輩スタッフ大興奮。

 

白い砂の海底に落ちた透明な水中の透明なものを、まさかの。

 

 

サロンで待機していたスタッフも「えーー!!すごい!!さすがです!!すごい!!」と、大興奮。

 

 

自分で落として、自分で掬ったのに、なんか武勇伝みたいにワッショイワッショイされているワタシ。

 

いや、うん、でも、ホント。

 

ワタシが一番、ビックリしましたよ!!

 

 

 

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